こんにちは! 進路・就労準備型の放課後等デイサービス「ODEN」です。
突然ですが、「勉強」と聞くと、皆さんはどんなイメージがありますか? 「ちょっと難しいな」「苦手だな…」と感じるお子さんもいらっしゃるかもしれません。
ODENでは、そんな「学び」も、思わず夢中になれるゲーム感覚で楽しめるようなプログラムを大切にしています。
今回は、漢字を使ってチームで白熱したプログラム、「部首合戦」の様子をご紹介します!
チーム戦で大盛り上がり!「部首合戦」ってどんなゲーム?
「部首合戦」と聞くと、何だか難しそうに聞こえるかもしれませんが、ご安心ください。
ルールはとってもシンプルです。
ルールはとってもシンプル
お題として出された部首(例えば「くさかんむり」や「さんずい」など)がつく漢字を、制限時間内にチームでできるだけたくさん見つける、というゲームです。
ODENでは、これをチーム対抗戦で行いました。 「よーい、スタート!」の合図で、子どもたちの熱い戦いが始まります。
白熱する話し合い
「えーっと、さんずい…あ、『海』!」 「『池』もそうじゃない?」 「『準』っていう字もそうやで!」 「あ!こんな字あったっけ?」
チームの仲間と「これかな?」「あれじゃない?」と話し合いながら、白紙だったものがどんどん漢字で埋まっていきます。
子どもたちの真剣な表情や、難しい漢字をひらめいた時の嬉しそうな顔が、とても印象的でした。
「話す」が苦手でも大丈夫。見つけた「書く」コミュニケーション
中高生年代になると、思春期特有の恥ずかしさや特性から、自分の意見を大勢の前で「言葉にして伝える」のが難しいと感じる場面もあるかもしれません。
言葉にするのは苦手でも…
今回の「部首合戦」では、そんなシャイな一面を持つお子さんも大活躍していました。
その秘密は、このゲームが「書く」ことを中心に進む点にあります。
「書く」ことで伝わる思い
普段は口数が少なく、静かに過ごすことが多い子も、お題が出た瞬間、思いついた漢字をサラサラと紙に書き出していきます。
その書かれた漢字を見て、チームの仲間が 「あ、それ知ってる!じゃあ、これもそうちゃう?」 と、次のアイデアが生まれるのです。
言葉で「〇〇だと思う」と発表するのは緊張しても、「書く」ことなら自分の力を発揮できる。 「書く」ことを通じて、チームに貢献できたという実感や、仲間との一体感が生まれていました。
これは、私たちODENが大切にしている「その子に合ったコミュニケーションの方法を見つける」支援の一つです。
楽しみながら「学び」と「スキル」を自然にゲット
この「部首合戦」、実はただの楽しいゲームというだけではありません。
遊びが学びに変わる瞬間
「へえ~、『花』と『草』だけじゃなくて、『薬』もくさかんむりなんや!」 「こんな難しい漢字も、同じ部首なんやね!」
ゲームに夢中になっているうちに、自然と語彙力や漢字の知識が増えていきます。 「勉強させられている」という感覚ではなく、「知ると楽しい!」という好奇心に火がつく瞬間です。
チームで動く練習(SST)
そしてもう一つ、大切な学びがあります。 それは、チームで協力して一つの目標(=たくさんの漢字を見つける)に向かうプロセスです。
これは、学校生活でのグループワークや、将来お仕事をする上でも必ず必要になる「ソーシャルスキルトレーニング(SST)」の一環です。
・自分の意見(思いついた漢字)をどう伝えるか(書く・話す)
・仲間の意見(書かれた漢字)をどう受け止めるか
・時間内に目標を達成するために、どう協力するか
難しい理論で学ぶのではなく、ゲームという楽しい活動の中で、子どもたちは自然とこれらの大切なスキルを実践し、学んでいきます。
今回は、漢字で盛り上がった「部首合戦」の様子をお届けしました。
勉強が「やらされるもの」ではなく、「知ると楽しいもの」に変わる瞬間。 「話す」だけが全てではなく、「書く」ことでも立派にコミュニケーションが取れるという自信。
私たちODENは、これからも子どもたち一人ひとりの「やってみたい」「これならできそう」という気持ちを大切に育むプログラムを、たくさん用意していきます。

