ODENを探検! 中高生の「課題発見力」を育む取り組み

こんにちは! 中高生向け進路・就労準備型放課後等デイサービス「ODEN」です。

「いつも過ごしている場所」と聞くと、皆さんはどんなことを思うでしょうか? 「見慣れた景色だな」「落ち着くな」と感じる方が多いかもしれません。
でも、もし「何か困ったことはないかな?」「もっと良くなることはないかな?」と、少しだけ意識して見渡してみたらどうでしょう。

私たち放課後等デイサービスODENでは、中高生の子どもたちが将来、社会で「自分で気づき、考え、行動できる力」を育んでほしいと願っています。
今回は、その第一歩として「課題を見つけよう」というプログラムを実施しました。
子どもたちの鋭い視点と、そこから生まれた「次」への一歩をご紹介します。

探検スタート! 2色の付箋(ふせん)でODENチェック

今回のプログラムは、「いつも過ごすODENの教室を、いつもと違う目線で見てみよう」というシンプルなもの。
子どもたちには、探偵のように鋭い目を持ってもらいました。

青は「汚れ」、ピンクは「危険」

まずはルール説明です。 2色の付箋(ふせん)を用意しました。

青い付箋: 「汚れているな」「ここをキレイにしたいな」と思う場所
ピンクの付箋: 「ここ、危ないかも」「落ちてきたらどうしよう」と思う場所

この2色の付箋を持って、子どもたちはODENの中を隅々まで見て回りました。

「あ、こんなところに!」 子どもたちの発見

普段はプログラムに集中している子どもたちも、いざ「探すぞ!」となると、視点が一変します。
私たちが「こんなところまで見てるんだ!」と驚くような、たくさんの「気づき」がありました。

「モニター、よく見たら指紋でいっぱいだ」
「窓ガラスも意外と汚れてるね。光が当たるとよく分かる」
「あの棚の上、物が落ちてきそうで危ないかも…」

「汚れている場所」や「危ない場所」を、次々と見つけてくれました。

大切なのは「見つけた後」どうするか

このプログラムは、付箋を貼って終わり、ではありません。 むしろ、ここからが本番です。

「なぜ?」と「どうする?」を考えよう

集まった付箋を見ながら、みんなで話し合います。

「なぜ、そこは汚れるんだろう?」
「なぜ、そこは危ないんだろう?」

そして、一番大切な質問。
「じゃあ、どうしたら良くなる?」
をみんなで考えました。

「モニターや窓ガラスは、指紋が付きやすいよね。なるべく触らないようにしよう」
「棚の上の物は、置き場所を変えるか、落ちないように固定する必要があるね」

子どもたちからは、自分たちでできる具体的なアイディアが飛び出します。

「課題を見つける力」が将来につながる理由

このプログラムの目的は、単にODENをキレイにしたり、安全にしたりすることだけではありません。
ODENは、進路や就労の準備を応援する放課後等デイサービスです。
将来、仕事や生活をしていく上で、「何が問題か」「どうすれば改善できるか」を自分で見つける力は、とても大切になります。

「誰かに言われたからやる」のではなく、「自分で気づいて動く」
中高生という大切な時期に、この「主体性」の種を育むことが、ODENの大きな役割だと考えています。

日常こそが学びの場

私たちは、特別な勉強や訓練だけでなく、こうした日常の中にある「気づき」こそが、子どもたちの「生きる力」を育てると信じています。
「課題を見つける」ことは、もしかしたら「自分の得意(好き)を見つける」ことにも繋がるかもしれません。

「自分は、こういう細かい汚れに気づくのが得意だな」
「みんなの安全を考えるのが好きかもしれない」

そんな自分の「好き」や「得意」の小さな芽を、これからも大切に育んでいきたいと思います。

「課題を見つけよう」プログラムは、子どもたちの鋭い観察眼と、真剣に考える力を改めて感じさせてくれる時間となりました。
見慣れた日常も、視点を変えればたくさんの「学びのヒント」が隠されています。
ODENでは、これからも中高生の子どもたちが自分の力で未来を切り拓いていけるよう、日々の活動を通して「気づき」のキッカケをたくさん作っていきたいと思います。