みなさん、「鏡を見ずに自分の顔を描いてみてください」と言われたら、どんな顔を描きますか?きっと、少し戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか。
今回は、子どもたちが自分自身と向き合い、表現することの楽しさを学ぶプログラム「自己表現」の様子をお届けします。テーマは、ずばり「鏡を見ずに自分の顔を描く」です!
十人十色の「わたしの顔」
「えー、見ないで描くの?」「むずかしい!」という声で始まった今回のプログラム。
いざペンを手に取ると、子どもたちの表情は真剣そのもの。
自分の眉毛はどんな形だったかな?口角は上がってる?それとも下がってる…?と、自分の記憶の中にある「自分」を一生懸命探していました。
デザイン風、にこにこ顔、真剣な顔…
完成した作品は、まさに十人十色。
デザイン風に描く子、にこっと笑った表情を描く子、物語をつけて描く子、喜怒哀楽すべての表情を描く子など、一人ひとりの個性が溢れる作品がずらりと並びました。
そこには「絵の上手い下手」というものさしは存在せず、それぞれの「自分らしさ」が輝いていました。
「苦手」が「楽しい」に変わる瞬間
実は最近、ODENでは嬉しい変化が起きています。以前は「絵は苦手だから…」と、少し遠慮がちだった子も、こうした創作活動に積極的に参加してくれるようになったのです。
「上手じゃなくても、失敗しても大丈夫」
私たちが大切にしているのは、結果よりも「やってみよう」という気持ちです。
ODENには、「上手じゃなくても、失敗しても大丈夫」という温かい空気が流れています。
この安心感が、「ちょっと挑戦してみようかな」という子どもたちの小さな一歩を後押ししてくれているのかもしれません。
日々の活動を通して、子どもたちの心にも少しずつ自信が芽生えているように感じます。
「自己表現」が未来の力になる
今回のプログラムは、単に絵を描くだけでなく、自分自身を客観的に見つめ直す貴重な機会となりました。
普段何気なく見ている自分の顔も、いざ描いてみると新たな発見があったようです。
自分を知り、それを様々な形で表現する力は、これから子どもたちが社会に出ていく上で、必ず大きな支えとなります。
自分の気持ちを伝えたり、新しい環境で自分らしさを発揮したり、様々な場面で生きる力になるはずです。
私たちは、これからも子どもたちの「チャレンジしたい」という気持ちを何よりも大切に、一人ひとりのペースに寄り添いながら、自分らしさを見つけられるような活動を続けていきます。
子どもたちの小さな成長を、これからも温かく見守っていただけると嬉しいです。

