絶品タコライス作りで学んだ大切なこと

今回の調理実習で作ったメニューは、彩りも鮮やかな「タコライス」

このメニュー、事前に子どもたち自身がプレゼンを行い、それぞれが作りたいものを発表してくれた中からみんなで選んだ特別な一品です。
自分たちで決めた目標だからこそ、子どもたちのやる気は最高潮!「美味しく作るぞ!」という気持ちが、背中から伝わってきます。

チームで挑む調理ミッション

全体を4班に分け、事前に決めた役割分担を確認します。
買い物に行く班、ご飯を炊く班、準備をする班など、レシピを見ながら、誰が何を担当するのか、どんな順番で進めていくのかを決めてあります。
それぞれ決まった行程を確認しながら班ごとに自分たちで動いていました。

「次、何しようか?」自然と生まれるチームワーク

調理が始まると、キッチンは活気に満ち溢れます。 慣れた手つきで野菜を刻む子、真剣な表情でひき肉を炒める子。それぞれが自分の役割に一生懸命です。

そんな中、あちこちで自然と生まれるのが「次、何するんだっけ?」「玉ねぎ、このくらいの大きさで大丈夫かな?」といった声。
レシピを確認し合ったり、作業の進み具合を教え合ったりと、ごく自然にチームワークが生まれていきます。

調理実習では、「手の空いた人は周りを見てお手伝いを」というルールを設けています。
自分の作業が一段落した子が、周りを見渡して「次はお皿を準備する番だな」と気づいて準備を始めたり、みじん切りに苦戦して困っている仲間に手を差し伸べたり。

指示を待つのではなく、自ら「今、何が必要か」を考えて行動する。
自分のことだけでなく、周りの状況を見て、考えて、行動する力が着実に育まれています。

「うまい!」最高の褒め言葉が響きわたる、試食タイム!

そして、ついにタコライスが完成! レタスの緑、トマトの赤、チーズの黄色が食欲をそそります。

想像以上の出来栄えに、思わず笑顔

「わー、お店みたい!」「すごく美味しそう!」 自分たちで作り上げたタコライスを目の前にして、子どもたちから歓声が上がります。

一口食べると、「「「うまい!!!」」」 あちこちのテーブルから、最高の褒め言葉が響き渡りました。
自分たちで計画し、協力し合って作り上げた料理の味は格別です。
みんな、想像以上の出来栄えに満面の笑みを浮かべていました。

「できた!」が自信になる。次への一歩

自分たちの力で、こんなに美味しいものを作り上げることができた。 この「できた!」という達成感は、子どもたちの自己肯定感を育む、何よりの栄養になります。

「料理って、楽しいな」「次は何を作ろうかな」 そんな前向きな言葉も聞こえてきました。小さな成功体験の積み重ねが、「やればできる」という自信につながり、未来へ踏み出すための大きな力となるのです。

今回の調理実習は、ただタコライスを作って食べる、というだけの活動ではありません。

  • 段取りを考えて計画する力
  • 仲間と協力し合う力(協調性)
  • 周りの状況を見て、自分で考えて動く力

これらはすべて、将来社会に出て「働く」上で欠かせない、とても大切なスキルです。

ODENでは、調理実習のような日々のプログラム一つひとつを、子どもたちが楽しみながら未来への準備をしていける「学びの機会」と捉えています。

子どもたちが自分の「好き」や「得意」を見つけ、それを自信につなげ、社会で自分らしく輝くための土台作りを、これからも全力でサポートしていきます。