小さなブロックで大きな恐竜!?レゴ部で「好き」を育む

「何かに夢中になれることってあるのかな?」 「家ではゲームや動画ばかりで、他のことに興味を持つきっかけが見つからない…」

保護者の方とお話ししていると、お子さんの「好きなこと」について、こうしたお悩みや心配の声を伺うことがあります。
ODENでは、中高生向け進路・就労準備型放課後等デイサービスとして、子どもたちが自分の「好き」を見つけ、それに安心して夢中になれる時間と環境をとても大切にしています。

今回は、そんな子どもたちの「好き」と「集中力」が詰まった、ODENの「レゴ部」の最近の様子をご紹介します!

今、ODENのレゴ部は「恐竜ブーム」の真っ最中!

ODENには、子どもたちが自由に創作活動に取り組める「クラブ活動」の時間があります。
イラスト部、スマブラ研究部、パソコン部など様々ですが、今、特に熱気を帯びているのが「レゴ部」です。
そして、そのレゴ部では今、空前の「恐竜ブーム」が巻き起こっています!
ティラノサウルスやトリケラトプスなど、迫力満点の恐竜たちを、みんな黙々と組み立てています。

使っているのは「ナノブロック」

最近よく使っているのは、レゴの中でも特に部品が小さい「ナノブロック」というタイプです。
一番小さな部品は、つまむのが大変なくらい、本当に小さなもの。
なぜ、この小さなブロックを使っているのか?
それは、細かな部品を扱うことで指先の細かな動き(巧緻性)が養われるだけでなく、完成させるためには、より高い集中力忍耐力が求められるからです。

中高生になると、より複雑で達成感のあるものに挑戦したい、という気持ちも芽生えてきます。ナノブロックは、そんな彼らの「挑戦したい」という気持ちに、ぴったりなんです。

「できた!」までの道のりこそが宝物

もちろん、小さなブロックで複雑な恐竜を作るのは、簡単なことではありません。
私たちは、作品が完成した「結果」以上に、そこに至るまでの「道のり(プロセス)」こそが、子どもたちにとって大きな学びの宝物になると考えています。

設計図と「にらめっこ」する時間

まずは、設計図をじっくりと読み解くところからスタートです。
「この記号は、どのブロックのことだろう?」
「次は、どの順番で組んでいけばいいんだろう?」
頭の中で完成図をイメージしながら、手順を確認していく作業は、「説明書を正しく理解する力」や「物事を順序立てて考える力」を自然と育んでくれます。

「あ、違った!」は「分かった!」の始まり

ナノブロックは小さいため、少しでも組み方を間違えると、うまくはまらなかったり、形が崩れてしまったりします。
「あ!また違った!」 「部品が足りない…どこかで間違えたかも…」
活動中、そんな声が聞こえてくることもしょっちゅうです。

でも、ここからが一番大切な時間。

ODENでは、「失敗しちゃったね」で終わらせません。

「どこが違ったんだろう?」 「どこまで戻ればいいかな?」 と、子どもたち自身が考え、間違いの原因を見つけ、もう一度やり直すプロセスを大切にしています。

この「間違える」→「考える」→「やり直す」という小さなサイクルの繰り返しこそが、将来社会に出てからも役立つ「問題解決能力」の土台になるのです。

「好き」を「学び」に変えるODENのサポート

一見すると「ブロック遊び」のように見えるかもしれません。 ですが、この活動を通して、子どもたちは

  • 集中力(静かな空間で、一つのことに没頭する力)
  • 忍耐力(うまくいかなくても、諦めずに続ける力)
  • 空間認識能力(設計図を立体的に捉える力) など、たくさんの力を伸ばしています。

これらはすべて、将来の「働く」ことや「自立」にもつながっていく、大切な力です。

私たちODENは、進路・就労準備型の放課後等デイサービスとして、子どもたち一人ひとりの「好き!」という純粋な気持ちを原動力にして、それが自然と「学び」や「成長」につながっていくような環境づくりを、これからもサポートしていきます。

小さなブロックが組み立てる、大きな未来

レゴ部の活動で見せてくれる、子どもたちの真剣な眼差し、集中した横顔。 そして、何度も失敗を繰り返した末に、小さな恐竜が完成した時の、あの誇らしげな「できた!」の笑顔。

小さなブロックの一つひとつが組み合わさって大きな作品になるように、日々の小さな「できた!」の積み重ねが、子どもたちの大きな自信と未来を組み立てていくのだと、私たちは信じています。