こんなとき、どうする?②

前回のSSTからの続きで、「グループワークでうまく発言できないとき」について考えていきました。
前回は「間違えたくない」「恥ずかしい」「発言してシーンとなったらイヤ」「そもそも意見が思いつかない」など、周りとの関係性を大事にする、中高生らしい意見が沢山出ていました。
今回は沢山出た意見から共感の多かったものを選んで、どんな解決策が考えられるかを探していきます。

「自分から発言するのが苦手」
一番共感が多かった課題ですが、それだけ解決が難しいということですね・・・
「性格を切り替える」「がんばる」「恥を忘れる」など、個人でなんとかするしかないという考え方がほとんどでした。
それだと苦手な人が発言することは難しいだろうと感じたので、「自分から発言しやすいのはどんな雰囲気?」と問いかけると、「進行役がまとめてくれる」「間違えてもいい」「みんなが一気にしゃべらない」などの意見が出ていました。

「特に意見がない」
これも共感が多かったです。
「考えているけど思いつかない」というのは仕方がないことですし、誰にでもあることかと思います。
ただ、意見が思いつかないと話し合いに参加できないと思っているようで、自分とは関係ないかのようにふるまってしまうことがあります。
「周りの話を聞いて参考にする」こともできますし、聞いた意見に対しての感想を伝えることもできます。
どんな姿勢でワークに参加するかは改めて考えていきたい課題でした。

今回もカードに書いて発表するというスタイルで行いました。
子ども達からたくさんの意見が出て、「グループワークでうまく発言できない時にどうするか?」というグループワークがうまく発言できずに進まないという事態は避けることができました・・・
発言しやすいやり方を模索し、いい雰囲気を作っていくことの重要性を改めて感じました。
みんな自分から発言するのは苦手なんだという前提に立って、引き続き取り組んでいきたいと思います。